45 DHCP

 DHCPサーバーをインストールすると、このアプレットが表示される。最初に「DHCP」のアプレットを開くと画面45-1が表示されるが、この状態ではまだDHCPサーバーは稼働していない。DHCPサーバーを構成するためには、まず、スコープを作製する。そのために、[操作]メニューから [新しいスコープ] [新しいスコープ ウィザード] を実行する (画面45-2)

画面45-1:「DHCP」のアプレット画面


画面45-2:[新しいスコープ ウィザード] の画面


 スコープ名を入力し (画面45-3)IPアドレスの範囲を指定し (画面45-4)、必要があれば除外アドレスの範囲を指定し (画面45-5)IPアドレスのリース機関を指定する (画面45-6)

画面45-3:スコープ名の入力


画面45-4:IPアドレスの範囲入力


画面45-5:除外IPアドレスの範囲入力


画面45-6:IPアドレスのリース期間を指定


 ここでオプションをすぐに設定することもできるし、後から設定することもできる。ここでオプションを設定する場合は、[今すぐオプションを構成する] にチェックを付ける (画面45-7)

画面45-7:オプションをすぐに設定する


 オプションの最初はルーターの指定だ (画面45-8)。次にドメイン名とDNSサーバーを指定する。DNSサーバー名を入力して [解決] ボタンをクリックすると、自動的にIPアドレスが入力されるので、[追加] ボタンをクリックすればよい (画面45-9)。続いて同様にWINSサーバーを指定する (画面45-10)。スコープを [今すぐアクティブにする] にチェックを付けると (画面45-11)、完了画面が表示される(画面45-12)。「DHCP」アプレットの画面に戻ると、作成したスコープが表示される (画面45-13)

画面45-8:ルーターのIPアドレスを指定する


画面45-9:親ドメインとDNSサーバーを指定する


画面45-10:WINSサーバーを指定する


画面45-11:[今すぐアクティブにする] のチェックを付ける


画面45-12:[新しいスコープ ウィザード] の完了画面


画面45-13:新しいスコープが作成された


 次にActive DirectoryDHCPサーバーを承認させるために、[操作] メニューから [承認] を実行する。承認がすむと画面45-14に変わる。これでDHCPサーバーが稼働した。

 あと、必要に応じてオプションの設定を行う。[予約] のウィンドウ (画面45-15) で、[操作] メニューから[新しい予約] を実行すると、画面45-16が表示され、MACアドレスに対応したIPアドレスを予約することができる。

画面45-14:DHCPサーバーが稼働した画面


画面45-15:[予約] のウィンドウ


画面45-16:[予約] の設定画面


 [サーバー オプション] のウィンドウ (画面45-17) で、[操作] メニューから [オプションの構成] を実行すると、[タイム オフセット][ルーター][タイム サーバー]など多数のオプションを設定できる (画面45-18から画面45-20)

画面45-17:[サーバー オプション] のウィンドウ


画面45-18:[サーバー オプション] の [全般] タブ画面


画面45-19:[サーバー オプション] の [詳細設定] タブ画面


画面45-20:[サーバー オプション] でルーター、ネームサーバー、DNSサーバー、DNSドメイン名、WINS/NBNSサーバー、WWWサーバーを設定した画面


 この他に、DHCPサーバーの右クリックメニューから、新しいスーパースコープ、新しいマルチキャストスコープの作製をウィザードで行うこともできる (画面45-21、画面45-22)

画面45-21:[新しいスーパー スコープ ウィザード] の画面


画面45-22:[新しいマルチキャスト スコープ ウィザード] の画面


 DHCPサーバーの右クリックメニューから [プロパティ] を開くと、統計情報の更新間隔 (画面45-23)DNSサーバーの動的更新 (画面45-24)、競合検出回数 (画面45-25) などを設定することができる。

画面45-23:DHCPサーバーのプロパティの [全般] タブ画面


画面45-24:DHCPサーバーのプロパティの [DNS] タブ画面


画面45-25:DHCPサーバーのプロパティの [詳細設定] タブ画面


46 DNS

 「ドメイン ネーム システム (DNS)」をインストールするとこのアプレットが表示される。「DNS」のアプレットを開くと画面46-1のような画面が表示される。この状態は、まだ [逆引き参照ゾーン] が作成されていないので、まずこれを作成する。[操作] メニューから [新しいゾーン] を実行すると、[新しいゾーン ウィザード] が起動する (画面46-2)

画面46-1:「DNS」アプレットの画面


画面46-2:[新しいゾーン ウィザード] の画面


 作成するゾーンの種類を [Active Directory 統合][標準プライマリ][標準セカンダリ] から選択する (画面46-3)。次に、ネットワークIDまたは逆引き参照ゾーンの名前を入力する (画面46-4)。これで逆引き参照ゾーンが作成され (画面46-5)、画面46-6のようになる。

画面46-3:作成するゾーンの種類を選択する


画面46-4:ネットワークIDまたはゾーン名を入力する


画面46-5:[新しいゾーン ウィザード] の完了画面


画面46-6:逆引き参照ゾーンが作成された「DNS」アプレットの画面


 「DNS」アプレット画面でサーバーを右クリックすると画面46-7のメニューが表示され、ここから、新しいゾーンの作成、すべてのゾーンに対するエージング/古いリソースレコードの清掃(画面46-8)、サーバーデータファイルの更新、キャッシュの消去などを実行することができる。

画面46-7:逆引き参照ゾーンが作成された「DNS」アプレットの画面


画面46-8:サーバーの右クリックメニューから [すべてのゾーンに対するエージング/清掃を設定する] を実行


 サーバーのプロパティを開くと画面46-9が表示される。[インターフェイス] タブではクライアントのIPアドレスを限定することができる。[フォワーダ] タブでは、このDNSサーバーで名前解決できない場合のフォワード先を設定できる。ただし、DNSサーバーがルートサーバーの場合はフォワーダを設定できない (画面46-10) ので、前方参照ゾーンの「.」ゾーンを削除してから設定する。

画面46-9:サーバーのプロパティの [インターフェイス] タブ画面


画面46-10:サーバーのプロパティの [フォワーダ] タブ画面


 [詳細] タブ画面 (画面46-11) ではサーバーオプションの設定ができる。また古いレコードの自動清掃の設定もできる。[ルートヒント] タブ (画面46-12) ではネットワーク上の他のDNSサーバーを検索する。

画面46-11:サーバーのプロパティの [詳細] タブ画面


画面46-12:サーバーのプロパティの [ルートヒント] タブ画面


 [ログ] タブ (画面46-13) ではログの収集を設定できる。[監視] タブ (画面46-14) ではDNSサーバーの構成をテストすることができる。

画面46-13:サーバーのプロパティの [ログ] タブ画面


画面46-14:サーバーのプロパティの [監視] タブ画面