Windows 2000 SP2で互換モードを有効にする

 Windows 2000のサービスパック2(SP2)には、アプリケーションをWindows 95/98やWindows NT 4.0の互換モードで実行するための機能が含まれています。これはWindows XPで実装される予定の機能をWindows 2000でも可能にしたもので、現在のところ、Windows 2000に対してはそれほど役に立つ機能ではありませんが、中にはうまくWindows 2000で動作しないアプリケーションがこの機能を使うことで動作する可能性もありますので、Windows 2000でうまく動作しないアプリケーションを使いたい場合にダメ元で試してみる価値はあります。
 ただし、SP2をインストールしただけでは、この機能は無効になっていますので、手動でこの機能を有効にする必要があります。
 その方法は、Administratorでログオンし、コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。

Regsvr32 %systemroot%\AppPatch\Slayerui.dll



 これで互換モード機能が有効になります。アプリケーションのショートカットのプロパティを見ると、[Compatibility] タブが表示されますので、[互換モードで実行する] にチェックを付けて、プルダウンメニューから [Windows 95 Compatibility Layer] または [Windows NT4 SP5 Compatibility Layer] を選択すれば、そのアプリケーションをWindows 95/98互換モード、あるいはWindows NT 4.0 SP5互換モードで実行することができます。



 この機能は、APIレベルでの互換性を提供する訳ではありませんので、APIの違いによる互換性のなさをカバーすることはできませんが、アプリケーションが実行時にOSのバージョンチェックを行って、それにより動作を停止するような場合は、この機能で動作させることが可能です。